純音の発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/02 17:01 UTC 版)
純音は理論的には発生させることができるが、実現には多くの困難が伴う。 固体に直接音波を発生させる方法:例えば音叉が純音に近い音を発生させるが、厳密に測定すると倍音の成分がわずかに含まれている。 アナログの発振回路で発生させる場合:ウィーンブリッジ発振器などで正弦波を発振させた場合、オペアンプによってひずみが重畳されてこれが倍音として含まれてしまうほか、外来の、または発振回路から発生する雑音の混入により正弦波ではなくなってしまう。 デジタル機器を用いて発生させる場合:もともと現実のデジタル機器には量子化誤差が含まれているために正確な正弦波の発生は不可能である。仮に無限の精度を持つデジタル機器を用意したとしても、これをアナログ信号として再生するときには、基本周波数のみを通過させ、かつそれより高い周波数を無限の減衰率で減衰させなければならない。またアナログに変換した後はアナログの発振器の項で述べた雑音の混入により不要な周波数成分が含まれてしまう。
※この「純音の発生」の解説は、「純音」の解説の一部です。
「純音の発生」を含む「純音」の記事については、「純音」の概要を参照ください。
- 純音の発生のページへのリンク