紅染めもち【ベニゾメモチ】(食用作物)
登録番号 | 第14035号 | |
登録年月日 | 2006年 3月 20日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | 紅染めもち よみ:ベニゾメモチ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 岡本正弘、田村克徳、梶亮太、溝淵律子、平林秀介、深浦壯一、西村実、八木忠之、山下浩 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「西海糯197号」(後の「ひみこもち」)に「は系赤124」(後の「ベニロマン」)を交配して育成された固定品種であり、育成地(福岡県筑後市)における成熟期は中生の晩、玄米の粒色が赤褐の水稲、糯種である。草型は偏穂数、稈長、稈の細太、剛柔及び葉身毛茸の有無と多少は中、止葉の直立の程度はやや立、葉身及び葉鞘の色は緑である。穂長は中、穂数はやや多、粒着密度はやや密、穂型は紡錘状、穎色は黄白、ふ先色は紫、芒の有無と多少はやや多、芒長は中、芒色は紫である。玄米の形は中、大小はやや小、粒色は赤褐、精玄米千粒重は小、玄米の見かけの品質は上の下、光沢はやや良、食味は中の中である。水稲・陸稲の別は水稲、粳・糯の別は糯、出穂期及び成熟期は中生の晩、穂発芽性は易、耐倒伏性はやや強、脱粒性はやや難、地上部全重はやや小、収量は少である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPi-ta2、白葉枯病抵抗性品種群別は金南風群、白葉枯病ほ場抵抗性はやや弱、しま葉枯病抵抗性品種群別は日本水稲型(+)、萎縮病及びツマグロヨコバイ抵抗性品種群別は感受性群、トビイロウンカ抵抗性遺伝子型は+である。蛋白質含量はやや高である。「ひみこもち」と比較して、ふ先色が紫であること、芒が有ること、精玄米千粒重が小さいこと等で、「つくし赤もち」と比較して、ふ先色が紫であること、芒が短いこと、耐倒伏性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成4年に農林水産省九州農業試験場(現独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構、福岡県筑後市)において、「西海糯197号」(後の「ひみこもち」)に「は系赤124」(後の「ベニロマン」)を交配し、6年に雑種第4代で個体選抜を行い、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、15年に特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「ルビーモチ」であった。 |
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