系圖一卷とは? わかりやすく解説

系図一巻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:57 UTC 版)

日本書紀」の記事における「系図一巻」の解説

続日本紀ある日本書紀の完成記事には「紀卅卷系圖一卷」とあり、成立時日本書紀には現在伝えられている三十巻の他に系図一巻が存在した考えられている。日本書紀の「紀卅卷」が現在までほぼ完全に伝わっているのに対して系図は全く伝わっていない。弘仁私記にはこの系図について、「図書寮にも民間にも見えない」としてすでに失われたのような記述があるが、鎌倉時代存在する書物集めた記録では「舎人親王帝王系図一巻」とあり、このころまでは存在したとも考えられる。 「新撰姓氏録」には「日本紀合」という記述散見されるが、現存の「日本書紀」に該当する記述存在しない。これは失われた系図部分照合したのである考えられている。この「系図一巻」の内容について様々に推測されている。例え日本書紀では初出人物の系譜を記すのが通例なのに、系譜記されない人物若干存在するが、これらについては系図記載があるために省略されたと考えられている。また、記紀ともに現存本文には見えない応神天皇から継体天皇に至る系譜についてもこの失われた系図1巻」は書かれていた可能性指摘する説がある。 また、前述のように系図『日本書紀』とは別の書物とし、両書を合わせて『日本紀』呼んだとする塚口義信見解もある(書名参照)。

※この「系図一巻」の解説は、「日本書紀」の解説の一部です。
「系図一巻」を含む「日本書紀」の記事については、「日本書紀」の概要を参照ください。

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