通説と現在の研究とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 通説と現在の研究の意味・解説 

通説と現在の研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:57 UTC 版)

日本書紀」の記事における「通説と現在の研究」の解説

かつて通説であった『日本紀』説は20世紀検証経て発展し日本史学会の権威であった坂本太郎神田喜一郎の説を支持したことなどを経て2018年現在では『日本書紀』原名とする説を支持する学者が多い。さらに、『日本書紀』書名研究では、2011年塚口義信が「『日本書紀』『日本紀』の関係について-同一史書説の再検討-」(『続日本紀研究392号)において、これまでになかった第三の説を発表して注目集めている。塚口『続日本紀』養老4年5月癸酉条の従前解釈において「紀卅卷系圖一卷」に登場する系圖一卷は紀卅卷に附属されていたものとしているが、実はこの解釈以外に紀に系圖附属されていたとする根拠はないとした上で、『弘仁私記』序や『本朝書籍目録』にも「日本書紀三十巻」「帝王系図一巻」と分けて記載されており、舎人親王献上したのは『日本書紀』三十巻と別の書物であった系圖(『帝王系図』)の2種類書物で、親王修したとされる『日本紀』とはこの両書を合わせた総称であるとした。塚口説は総称である『日本紀』とその一部構成する『日本書紀』の名前が類似しているという問題点はあるものの、残存する史料基づいて『日本紀』『日本書紀』が同じ書物を指すことを否定した見解と言え、もしこの見解正しいとすれば『日本紀』『日本書紀』同一ものとい前提立ってきた既存の説は再考迫られるものとなる。 なお、平安時代初期には『続日本紀』対比させる意味で、『前日本紀』と称している事例もある(『日本後紀延暦16年2月乙巳条所引同日付詔)。

※この「通説と現在の研究」の解説は、「日本書紀」の解説の一部です。
「通説と現在の研究」を含む「日本書紀」の記事については、「日本書紀」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「通説と現在の研究」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「通説と現在の研究」の関連用語

通説と現在の研究のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



通説と現在の研究のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本書紀 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS