『日本紀』とは? わかりやすく解説

『日本紀』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:57 UTC 版)

日本書紀」の記事における「『日本紀』」の解説

『日本書紀』は元々『日本紀』だったという見解江戸時代国学者伴信友唱えその後20世紀に入るまで通説として扱われた説である。その論拠は、『続日本紀』の上養老四年五月癸酉記事に「書」の文字がなく日本紀記載があること、以後日本国史『続日本紀』日本後紀』のように「日本紀」の名を取っていることにある。しかし、元々の名前が『日本紀』ならば、なぜ後世に「書」字が加えられ『日本書紀』となり、さらにはこの新しい名前の方が正式な名前として扱われる至ったのかが説明し難いこと、『万葉集』注釈など奈良時代書籍や『日本後紀のような平安時代初期書物にも「日本書紀」の用例見えることなどから、近代以降見直し進められた。「書」字の追加について、国文学者折口信夫日本では中国『漢書』『後漢書』倣い、『日本書』が構想されたという見解出した中国では紀伝体史書を「書」(『漢書』『後漢書』など)と呼び帝王治世編年体したものを「紀」(『漢紀』『後漢紀』)と呼んでいた。従って折口は、『日本書』の一部として「紀」が作られるはずであったが、それが実現せず部分として構想された「帝王本紀」だけが完成見たために『日本紀』と名付けられたとした。

※この「『日本紀』」の解説は、「日本書紀」の解説の一部です。
「『日本紀』」を含む「日本書紀」の記事については、「日本書紀」の概要を参照ください。

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