米中合弁による建設計画と合弁解消
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「エクスプレスウエスト」の記事における「米中合弁による建設計画と合弁解消」の解説
2015年9月、エクスプレスウエスト社は中国鉄路総公司が率いる中国のコンソーシアムと合弁事業会社を設立することで合意した。初期投資1億ドル、総投資額は127億ドル、2016年9月に着工する予定となっていた 。ロサンゼルス - ラスベガス間を結ぶ高速鉄道の建設には50億ドル超の費用がかかるが、ヴィクターヴィル - ラスベガス間の1億ドルの路線建設費用に関しては、中国国営の鉄道会社となるChina Railwayからの出資によって賄い、残額に関しては連邦政府による公共投資向け融資に頼るとしており、実現すればアメリカ初の高速鉄道となるはずだった。 ところが、2016年6月8日、エクスプレスウエスト社は、西部・ロサンゼルス - ラスベガス間の高速鉄道建設について、中国企業との合弁を解消し別の協力相手を探すと発表を行っている。エクスプレス社は中国企業側の計画の遅れが、合弁解消の主たる理由だと説明している。また現地紙は要因として、開発認可取得の遅れや、アメリカ合衆国連邦政府が求める要件として「高速鉄道はアメリカ合衆国国内で製造されなくてはならない」とされている点にふれており、エクスプレスウェスト社も発表したステートメントの中で「高速鉄道車両がアメリカ国内で一切造られていないことは誰もが知っている」と述べていることを指摘している。 米中の合弁は、合意から1年も経たないうちに計画頓挫という形に終わった。合弁解消にあたりトニー・マーネルCEOは「他社との提携や選択肢を模索している」と述べている。
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