第4格納庫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 02:24 UTC 版)
河辺飛行場には格納庫が4棟あったが、2021年(令和3年)時点で現存するのは木造の一番大きな第4格納庫だけである。4棟のうちの一番北側にあったもので、終戦後には吉村機業株式会社の保税工場新町工場に転用され、1980年代後半まで丹後ちりめんの工場として活用されていたが、2021年現在は丹後織物工業組合の倉庫として使われている。 第4格納庫は幅約30メートル、奥行約31.5メートルの規模であり、ほぼ正方形の平面である。もともと外壁には下見板が貼られていたが、現在は鉄板サイディングが貼られている。屋根は瓦棒葺きであり、下部と比べて上部の勾配が緩い腰折れ屋根である。もともと正面の扉は全開できたとされるが、現在は鉄板サイディングが貼られており、小さな入口と窓があるのみである。かつての内部は一室の広大な空間であり、新興木構造と呼ばれるトラス架構による小屋組が特徴である。 2021年には現存していないが、近年までコンクリートの基礎が見られ、南側の2棟の間には高いアンテナをもつ無線室があったとされる。 なお、失われた格納庫3棟のうち軽量鉄骨構造であった2棟は、戦禍ではなく1945年(昭和20年)冬の大雪で倒壊したという。 第4格納庫の小屋組
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