第3巻「赤い機関車ジェームズ」
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「汽車のえほん」の記事における「第3巻「赤い機関車ジェームズ」」の解説
「赤い機関車ジェームズ」を参照 2冊の本は好評で、次に第2巻第4話「トーマスときゅうえん列車」に出てきたジェームズに関する話を書くよう、出版社から依頼された。1948年、「赤い機関車ジェームズ」が出版された。 当初、挿絵はオードリーのお気に入りだったレジナルド・ペインが担当する予定だったが、海軍関係の仕事で神経を病んでしまい、降板することになった。編集者のエリック・マリオットは、代理の画家として、オードリーの承諾を得ずに、レスター生まれのクラレンス・レジナルド・ダルビー(Clarence Reginald Dalby 1904年 - 1983年)を呼んだ。第3巻が出版されると、親しみやすい絵柄と大胆な色使い・構図でダルビーは人気を得、先の2冊が版を重ねる際には、ダルビーの挿絵に差し替えられることになった。挿絵の出来が刊行順と無関係に3巻→2巻→1巻と上手くなっているのはこれが理由である。 ※日本語表記は長らく「レジナルド・ドールビー」だったが(英語で語頭がアクセントのある"al"の場合、ほとんどが[o:l]と発音する)、2005年刊行の新装版以降は「レジナルド・ダルビー」に変更された。 なお、本巻の出版された1948年に、第二次世界大戦の影響で荒廃し、莫大な負債を抱えたイギリスの四大私鉄が全て国有化され、イギリス国鉄となった。鉄道国有化の影響で、この巻からトーマスたちの働く鉄道も国有化(北西局となった)された。トップ・ハム・ハット卿の肩書きも「重役(Director)」から「局長(Controler)」になっている。
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