第2ゲーテアヌム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 08:54 UTC 版)
第1ゲーテアヌム焼失後、シュタイナーはすぐに第2ゲーテアヌムの構想にとりかかり、粘土を用いて模型を製作した。設計図についてはプロの建築家の協力を得ながら、外観の設計を完了した。しかし、内装の設計を行う事なく、1925年、着工直後にシュタイナーは死去した。内装の設計を行わなかった理由の一つとして、「第1ゲーテアヌムの再現でよい」という考えを持っていたからではないかと言われている。 1926年に上棟式を行い、1928年には未完成ながら開館したが、1929年に、完成にはほど遠い状態で第2ゲーテアヌムは一旦閉鎖され、その後、長期間をかけて建設を完了した。 第2ゲーテアヌムは、マイケル・ブレナンによって「表現主義芸術の真の傑作」と讃えられた。また、スイスの国定史跡として指定されている。 中央講堂(ホール)は約1000席の客席を持ち、第1ゲーテアヌム同様天井画が描かれ、側面にはステンドグラスがはめ込まれ、客席後方にはパイプオルガンが設置されている。1950年代半ばから、1990年代半ばにかけて、中央講堂の再設計が行われた。 なお、これらの天井画やステンドグラスなどは、第1ゲーテアヌムに設置されていたものの忠実な再現である。 第1ゲーテアヌムに置かれていた、シュタイナーとエディス・マリオンの共作による、9メートルの高さの木製彫刻『人類の代表者』も、専用ギャラリーに展示されている。
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