第1ゲーテアヌム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 08:54 UTC 版)
第1ゲーテアヌムは、1908年から設計が開始され、1913年に定礎され、1920年に、一部が未完成ながらも開館。1922年に完成した。シュタイナー自らが外装・内装の設計を手がけた。完成後はわずか2年間しか実用には供されなかったが、この間、オイリュトミー公演用劇場として用いられた。 彼のこの建築への思考形成はまず内装から始められ、内部空間の造形、外観の造形という順で進められた。 この建物は、2連キューポラ構成を中心としており、円筒状の建物が二つ繋がった所に、長方形の建物が交差する形状をしていた。 2連キューポラのうち、大きな一方には900席の客席が置かれ、もう一方は舞台として用いられた。客席後方にはパイプオルガンと聖歌隊席が設置されていた。 二つのドーム天井を持つ構造で、天井にはシンボリックで色彩的な天井画が描かれており、壁面には大きなステンドグラスを持っていた。 建物の最高点は地上34メートル、ホール最深部から天井までの高さは26メートル、もっとも長い柱は14メートルであった。 1922年12月31日、この第1ゲーテアヌムは何ものかによって放火され、焼失した。 現在は、ミュンヘンのピナコテーク・デア・モデルネに模型が置かれている。
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