第14、第15の哨戒 1944年11月 - 12月
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「ガー (潜水艦)」の記事における「第14、第15の哨戒 1944年11月 - 12月」の解説
11月3日、ガーは14回目の哨戒でルソン島方面に向かった。この哨戒では16名の人員と30トンの貨物を搭載し、フィリピンに輸送する任務を命じられていた。11月20日、ガーはベルデ島水路沿いのミンドロ島北岸に到着し、信号で合図を送った後貨物5トンを陸揚げ。翌11月21日、第一の任務完了の報告を送信した後、ダリガヨス川近辺に移動し、潜航して第二の任務遂行の機をうかがう。夕方になって浮上して陸上と連絡をとったところ、4キロ北にあるサン・エステバン沿岸では3隻の日本の警備艇が警戒しており、また「サンチャゴ・コーヴには2隻の日本の重巡洋艦と1隻の駆逐艦が停泊している」事を伝えられる。3日後の11月23日、ガーはサンチャゴ・コーヴに到着し、16名の人員と25トンの貨物を陸揚げしたが、「いる」と伝えられていた重巡洋艦はいなかった。11月24日に任務完了の報告とリンガエン湾の偵察を行い、翌11月25日には北緯13度46分 東経119度39分 / 北緯13.767度 東経119.650度 / 13.767; 119.650の地点で1,000トン級海上トラックを砲撃で破壊した。11月30日、ガーは26日間の行動を終えてミオス・ウンディ島に帰投した。 12月4日、ガーは15回目の哨戒でルソン島方面に向かった。12月11日、ガーはルソン島デュリアガオス・インレットに到着し、35トンの貨物を陸揚げ。代わりに、日本側の防御砲火の位置や可燃物庫、基地配置を記した地図を含む機密文書を受け取り、撃墜されて味方に匿われていた軽空母ラングレー (USS Langley, CVL-27) 所属のパイロットを収容した。任務完了後、ガーは高速で陸岸から離れ、12月18日にサイパン島に寄港。12月27日、ガーは24日間の行動を終えて真珠湾に帰投。これがガーの最後の哨戒となった。
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