第二次通貨交換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 14:52 UTC 版)
1946年8月には、琉球列島米国軍政府特別布告第11号「通貨、両替、外国貿易及び金銭取引」により沖縄諸島に限って1946年8月5日から8月25日までの期間にB型軍票を回収し日本銀行券(新円)を流通させることとなった。これにより同年9月1日から法定通貨は日本円のみに改められた。B円と日本円の交換比率は1B円 = 1日本円であり、今回の通貨交換では預金封鎖等による交換額の上限は設定されなかった。 その他の地域(奄美群島、宮古列島、八重山列島)は当初この通貨交換の対象外とされ、引き続きB型軍票も併用されていた。同年9月15日以降は沖縄諸島以外の地域にも通貨交換の対象地域が拡大される予定であったが、依然として新円の日本銀行券の供給が不足していたために通貨交換は行われず、従前通り複数通貨が併用され続けた。 しかしながら約1年後の1947年8月1日に公布された琉球列島米国軍政府特別布告第21号「法定通貨」により、同日以降はB型軍票が法定通貨に再び追加され、地域毎に使用される通貨が異なる状況は解消された。 なお1947年7月以降、本土に居住していた沖縄出身の疎開者等の引揚げが開始されて大量の円通貨が持ち込まれたことや、この時期に日本本土において発生していた戦後の猛烈なインフレーションの影響を受け、沖縄でも急激にインフレーションが進むこととなった。
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