第二次大火の被害状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 23:14 UTC 版)
第二次大火では194人の負傷者を出したが、幸い死者は発生しなかった。焼失面積も第一次大火を下回ったが、約95,200坪(およそ31.5ha)を焼失し、第一次大火を免れた市街南方に大きな被害を出した。8割以上の住戸が焼失した全焼区域は東住吉町、住吉町、新柳町、柳町新道、本町、大正町、一部焼失した畠町、柳町、出戸町、新町、栄町を含め、被害は11町に及ぶ。焼失面積は第一次大火の約252,000坪(83.6ha)を大きく下回るものの、第二次大火では住宅密集地域が罹災したために、1,156戸、1,475棟を焼失した。被災世帯数1,248、被災人員6,087人は、第一次大火の被災1,755世帯、8,790人のおよそ7割に達する。能代市災害復興対策本部の調査では、被害総額もおよそ30億円に達した。 第二次大火の発生により、能代市はあらためて「火事のまち」という汚名を被ることとなった。柳谷清三郎の後任として市長に就任していた豊沢勇治も、県民に支援を要請する談話の中で「火都能代市の汚名を着ることとなった」と表現している。戦後に発生した大火のうち、当時の焼失戸数ワースト6位、7位を能代市が占めることとなった。
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