第一次リガ湾攻防戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 04:54 UTC 版)
「バルト海の戦い (第一次世界大戦)」の記事における「第一次リガ湾攻防戦」の解説
1915年5月、陸軍によるリーバウ攻略支援のためにドイツ海防戦艦「ベオウルフ」、装甲巡洋艦「プリンツ・アーダルベルト」、「ローン」、「プリンツ・ハインリヒ」、軽巡洋艦3隻などからなる艦隊が出撃した。さらに、ロシア艦隊の出撃に備えドイツ海軍は巡洋艦4隻駆逐艦21隻を展開させた。この内軽巡洋艦「ミュンヘン」がロシア艦隊と遭遇、交戦した。 7月、ドイツ海軍はバルト海へ前弩級戦艦7隻を移動させた。8月、ドイツ海軍はリガ湾に侵入しムーン水道などを沈船で封鎖する作戦を実行に移した。この作戦のためバルト海のドイツ海軍は大洋艦隊から大規模な増援(弩級戦艦8隻、巡洋戦艦3隻など)を受けた。これに対するロシア軍は、リガ湾入り口のオーゼル島、タゴ島、ムーン島、ウォルムス島に設置されていた重砲や機雷原のほか、前弩級戦艦「スラーヴァ」が送り込まれた。8月8日、ドイツ海軍はリガ湾への入り口であるイルベ海峡の掃海を開始した。その妨害にロシア戦艦「スラーヴァ」が出撃しドイツ前弩級戦艦「ブラウンシュヴァイク」、「エルザス」と交戦した。結局、ドイツ軍は掃海に手間取ったことから戦闘を打ち切って撤収した。この作戦でドイツ巡洋艦1隻、駆逐艦1隻が触雷して損傷した。 8月10日、ドイツ装甲巡洋艦「ローン」、「プリンツ・ハインリヒ」がソルベ半島を砲撃した。 8月16日、ドイツ軍は2度目の作戦を開始した。今回は弩級戦艦「ポーゼン」と「ナッサウ」が「スラーヴァ」と交戦した。8月19日にドイツ艦隊はリガ湾内に侵入した。この日、ドイツ戦艦「ポーゼン」、軽巡洋艦「アウクスブルク」がロシアの砲艦「シヴーチ」、「コレーエツ」と交戦した。「シヴーチ」は撃沈され、逃走した「コレーエツ」も座礁した。またこの日ドイツ駆逐艦S31が触雷によって沈んだ。8月20日、敵潜水艦の存在が報告されたことからドイツ海軍は撤退した。
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