第一回打ち上げの失敗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 02:11 UTC 版)
「ファルコン1」の記事における「第一回打ち上げの失敗」の解説
第一回目の打ち上げはエンジンに不備が見つかるなどの原因により数度にわたって延期された。それに加えヴァンデンバーグ空軍基地からはタイタン4ロケットの打ち上げ延期の為打ち上げ基地を他に変更するように要請され、結局は2005年11月26日にクェゼリン環礁より打ち上げられることが決定した。ペイロードには国防総省国防高等研究事業局との連携により、米空軍士官学校が設計・製造したプラズマ観測衛星であるFalconSAT-2が搭載された。 打ち上げ予定日は再延期され12月末に決行するとされていたが、12月19日に第一段エンジンのバルブに不具合が発見され、ロケットエンジン全体が新規のものと交換された。その後現地時間2006年3月25日09:30(2006年3月24日22:30 UTC)に打ち上げられた。ロケットは打ち上げの26秒後に制御不能となり、41秒後海面に衝突した。 機体は射場から250フィートはなれた珊瑚礁に衝突し、FalconSATは落下中にロケットから分離され、島の機械設備の建物屋上に落下した。衛星の損傷は明らかになっていない。同日中にSpace X社のウェブサイトで失敗の原因が燃料漏れであると発表された。その後の調査の結果、燃料漏れの原因は燃料パイプのアルミ製のナットが打ち上げ時に何らかの要因で破損したことが原因であったと発表された。
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