第一世代(1979年 - 1985年):電卓型の電子単語帳
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日本国内市場では、シャープが1979年11月に発売したポケット電訳機 (IQ-3000) が最初で、当時としてはかなり高価な39,800円だった[要出典]。これは孫正義が学生時代に発明した自動翻訳機が元になっているともいわれる。IQ-3000は、英和約2800語、和英約5000語を収録していたが、技術的には電卓技術を応用したもので、その16桁×1行のモノクロ液晶画面に表示できたのはアルファベットとカタカナのみだった。内容も辞書というより単語集のようなものであり、単語帳機能付き電卓とでも呼ぶべき製品だった。当時はICメモリと液晶ディスプレイの製造コストが高かったために、安価な小容量の搭載メモリと小型の液晶画面が採用されたことで、辞書の収録語数は頭打ちになり、液晶画面の表示能力にも限界があった。 1980年代に入ると、1980年4月にキヤノンが電子英単語「LA-1000」(英和1320語と日本語訳2180語を収録)を発売、1981年10月にはカシオ計算機も電子英和辞典「TR-2000」(英単語・熟語を約2000語収録)を発売し、市場に参入した。しかし、一冊の辞書を完全収録するには、ICメモリの大容量化と低価格化を待たなければならなかった。
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