符号の順序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/17 03:09 UTC 版)
バイエルの時代は目視観測だったため、正確な明るさは測定できず、等級を小数点以下まで表す習慣もなかった。そのため、バイエル符号の「等級順」とは、任意の実数を使う現代的な等級ではなく、1から6までの整数6段階で表される古典的な等級である。 このため、1等星(1.5等級より明るい)は2等星(1.5 - 2.5等級より明るい)よりバイエル符号が若い場合が多いが、1等星の中、2等星の中では明るさ順に並んでいない。同じ等級の中では、位置順のことが多く、星座が人物や動物の場合は頭側から順になっていることが多いが、一貫したルールはない。こと座やいて座は一見ランダムに見え、何の順序か不明である。 北斗七星は、当時は全て2等星とされており、大熊の頭側(柄杓のカップ側)の端から順に符号が付いている。ただし、δ星は現在は3.32等級の3等星とされている。 オリオン座の三つ星は、全て2等星で、オリオンの頭側の端から順に符号が付いている(δ星、ε星、ζ星)。 ふたご座のカストル(1.59等)とポルックス(1.15等)は、ポルックスのほうがやや明るいが、カストルがα星である。 りゅう座では、かつて北極星だったα星は3.68等級で4等星、最輝星のγ星は2.23等で2等星である。
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