符号付整数の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/18 14:07 UTC 版)
が符号付整数だった場合、部分積を符号拡張した上で足し合わせる必要がある。 が符号付整数だった場合、部分積の を足すのではなく、それ以外の合計から引かなければならない。 上で説明した乗算器を2の補数による符号付整数を扱えるように修正するには、足し合わせる際に以下のように一部の項を逆転させ、かつ と の左端に を補う。ここで負号()の意味に注意されたい。これは符号の反転ではなく、ビットの反転である。各部分積 の最上位ビットが反転されているのは、符号拡張を省くためである。 が逆に最上位以外のビットが反転されているのは、減算を加算で表すためである。これは2の補数の性質を巧妙に利用したものである。 なお、乗数も被乗数も負の場合算術オーバーフローが発生するが、無視すればよい。
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