競輪選手の練習
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 09:12 UTC 版)
殆どの競輪選手には師匠がおり(師匠がいない選手もいる)、基本的にはそれら師弟関係や先輩・後輩などの集まりでグループを組み、集団で練習を行うことが多い。この辺りはアマチュアのロードレースチームと似ている。これがライン形成の元になる。ちなみに、師弟関係の締結については、特に決まりごとがあるわけではないが、中には専用の書類を交わしその書類に実印を押すことで正式な師弟関係の締結としているケースもある。 練習内容は自転車競技選手と大差なく、競輪場や自転車競技場において周回走行やダッシュ、追いかけ合って先頭交代したりを繰り返す。このほか、「長距離を乗りこなして持久力をつけるため」や「身近に競輪場など練習できる場がないため」という理由で、公道を練習の場として活用する選手も多い(市街地では信号が多く、すぐに止められてしまうので、2桁国道に乗り出す)。また、大概の選手は登録地の都道府県にある競輪場ないし自転車競技場、サイクルスポーツセンターを練習拠点とするが、中には自宅との移動距離の関係で登録地ではない他の都道府県の競輪場などを練習拠点としている選手も見られる。 走行練習のほかに、自転車だけでは鍛えられない部分を補うためにウエイトトレーニングなどを行う事も一般的になっており、選手の中には自費でウエイト機材や自転車用ローラー台などを設置した「練習小屋」を自宅の敷地などに造成する者もいる。 函館・青森・富山・福井など北日本及び北陸の競輪場は、冬季は積雪等の理由でバンクが使用不能となるため本場開催を休止する。そのため、当該競輪場をホームバンクとする選手の多くはその間温暖な地域に移動して練習を行う。これを「冬季移動」と呼び、ラインの形成などにも影響する。
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