競技の名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 09:07 UTC 版)
ジュ・ド・ポームとは、フランス語で「手のひら(paume)の遊び、ゲーム」を意味する。その名が示すように、古くは素手で直接ボールをたたいて競技した。その後、ラケットを使うようになって以降も、フランス語では競技を指す場合、変わらずポームの語が用いられた。 さらにフランスでは壁で囲まれた屋内のコートで行うものをクルト・ポーム(courte paume「短いポーム」)、壁による仕切りのない屋外で競技するものをロング・ポーム(longue paume「長いポーム」)と区別する。 英語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。平和礼賛 イギリスに伝わると、この競技はテニスと呼ばれるようになった。オックスフォード英語大辞典は、現存する英語文献においてテニスの語が用いられた最初期の例として、イングランドの詩人ジョン・ガワーが1400年頃に著した『平和礼賛』の一節を挙げている。 19世紀、ローンテニスが成立すると、テニスという語がこの新スポーツを指して使われるようになる。一方、それまでテニスと呼ばれていた古式テニスについては、イギリスではリアルテニス、アメリカではコートテニス(court tennis)、オーストラリアではロイヤルテニス(royal tennis)の呼称が生まれた。これに対し、今日でもリアルテニスのプレーヤーの間では依然として、リアルテニスをテニス、テニスをローンテニスと呼ぶ傾向が根強く残っている。
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