空間知覚とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 学問 > 学術 > 心理学 > 空間知覚の意味・解説 

くうかん‐ちかく【空間知覚】

読み方:くうかんちかく

視覚聴覚触覚などによって空間的広がり認識する作用。形・大小方向位置・距離がその対象となる。空間認知空間覚


空間認識能力

(空間知覚 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 04:45 UTC 版)

空間認識能力(くうかんにんしきのうりょく)とは、物体位置方向姿勢大きさ形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のこと。空間認知(くうかんにんち、: spatial perception: Raumwahrnehmung)、空間識(くうかんしき)、空間知覚(くうかんちかく)の能力をいう。

解説

球技等で狙った場所にボールを当てることや、飛んでくるボールを掴むこと、もしくは2次元描写された地図を見て、その地形の構造を把握する能力、これが空間認識能力に当たる。

生物が生きていくのに必要な、外敵から身を守ったり、獲物を捕らえたり、迫り来る危険の度合いを測定することにも関連する。このため男女間でも空間認識能力に差が生じていることが認められている。

空間認識能力は、視覚聴覚など複数の感覚器の協力で成立し、右脳によってコントロールされる。

空間認知には、地域性も影響することが言語からもわかる。例えばという単語はドイツ語は複数形、日本語では単数形で捉えられる。これはアルプスなどの山脈地域が多い欧州の地形と、富士山のように一つの大きな山を指す場合で異なるためとされる。

空間認識能力を高める方法

三次元空間に存在する自分と自分に相対する物品の中で過ごすことにより空間認識能力は向上していくことが分かっている。

子供の頃なら、野山や野原で遊ぶことで空間認識能力は自然に身に付くが、現代の子供が野山や野原で遊ぶことは少なくなっている。そのため、空間認識能力を高めるには、屋内で可能なトレーニングを行う必要がある。

空間認識能力はを開けている状態よりも閉じている状態の方が活発に稼働する為、目の前に置いてある物を取るなどの日常の中で何気なく行なっている作業を、両目を閉じて直観を働かせて行なうだけで、空間認識能力は鍛えられる。

航空機パイロットには高い空間認識能力が求められる。また操縦訓練や普段の飛行でも能力が向上するためロボットアームの操作などにも応用が利くという[1]

脚注

  1. ^ 〈宇宙兄弟リアル〉金井宣茂/宇宙飛行士 〜宇宙飛行前夜 それは最初の一歩〜(前半) - 宇宙兄弟公式サイト

関連項目




空間知覚と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「空間知覚」の関連用語

空間知覚のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



空間知覚のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの空間認識能力 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS