空輸性
空輸性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 16:55 UTC 版)
C-5に搭載されるM1128 MGS C-17から降りるM1126 ICVと歩兵 ストライカー装甲車は、C-130戦術輸送機に1両、C-17戦略戦術輸送機には4両、C-5戦略輸送機には最大7両搭載可能となっている。追加装甲はC-130の最大積載量との兼ね合いで重量増となるため、オプションとなっている。RPG-7の直撃に耐えうるERA装甲(リアクティブ・アーマー)も装着可能だが、C-130で空輸する場合、こちらも重量オーバーとなるため現地での後付式となっている。 1999年10月のAUSA(アメリカ陸軍協会)にて当時の陸軍参謀総長エリック・シンセキ大将が演説した時点では戦略機動性が非常に強調されていた。しかし、その後、開発が進展し部隊が整備され装備車両が選定されてC-130と実車を使っての実験が行われるに従い、C-130に搭載して戦域内を輸送するのは現実性に欠ける場合が多々あることが明らかとなるが、それでも調達され続けているのは装輪の特徴による路上での長距離行軍による戦域内移動が十分に実用性があること、つまり、対反乱作戦において戦場間機動する能力を軽歩兵部隊に与える能力ゆえであろう。 実際に2003年末に始まるイラク派遣をストライカー旅団戦闘団は3個旅団で合計4回経験している(2006年8月時点)。ところが、重装備をアメリカ本土から運ぶ場合においてほぼ全ての場合、RO-RO船により海上輸送されている(例外は報道されている限りでは派遣中の部隊に全損車両の代替をC-17輸送機で運んだ時のみ)。また、2006年にアメリカ西海岸フォートルイスから欧州ドイツへ1個旅団戦闘団が移転したが、この際も同旅団の重装備はストライカー装甲車を含めて海上輸送により運ばれた。
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