移動援助方法とは? わかりやすく解説

移動援助方法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 10:14 UTC 版)

視覚障害者」の記事における「移動援助方法」の解説

方向分からず援助必要な場合アナログ時計針式時計)の文字盤想定した案内明瞭簡潔で、特別支援学校盲学校)などの訓練でも採用されている。 援助対象者時計文字盤中心部にいると想定し正面12時真後ろ6時、右を3時、左を9時の方向表現する。なお、最も気をつけるべきは健常者無意識に常用する方向を表す指示代名詞(これ、あちら、などいわゆるこそあど言葉」)を避ける事である。視覚障害を持つ者は、「あちらです」と言われても方向分からず内心困ることが非常に多い接し慣れてない場合適切な案内判断迷いもう少し……」など曖昧表現多用され互いに混乱を招く場合がある。そのため、誘導する際は「左に少し行くと……」のような曖昧表現避けて9時の方向、3メートル先に……」と具体的に説明し、「真後ろに2メートル後退する」際は「6時の方向に2メートル進む」と誘導するこのように方向、距離、共に数字用いて具体的に伝達し勘違い誤解防止する。ただし、時計拘る要はない、左、右、前、後といった言葉は十分理解でき、時計用いなければならないというのは、机上の空論である。合理的配慮という点では、あくまでコミュニケーション優先であり、頑(かたく)なな頭で対応してはいけない。 対象者不安感和らげるため、身体接触必要な場合事前声かけ行い援助対象者了承を得るようにし、いきなりの身体接触極力避ける(例外危険性が高い場合)。白杖使用者白杖身体の一部(目の代用)とみなし触れないこと(例外白杖使用者手を空けるために誘導者に持っていることを希望した場合)。 援助対象者目的の場所まで誘導する場合、「手引き」と呼ばれる方法用いられるが、これは誘導者と援助対象者が同じ方向向き縦に一列並び援助対象者には誘導者の肘などに掴まり案内することを言い誘導基本的な方法である。誘導者が援助対象者の手取って引っぱって歩く方法ではない。しかし、事前声かけの際に援助対象者別の方法希望した場合は、それを尊重することが望ましい。

※この「移動援助方法」の解説は、「視覚障害者」の解説の一部です。
「移動援助方法」を含む「視覚障害者」の記事については、「視覚障害者」の概要を参照ください。

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