秘密の対話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 06:44 UTC 版)
「ベネディクト・アーノルド」の記事における「秘密の対話」の解説
アンドレがクリントン将軍と相談すると、クリントンはアーノルドの提案を実行するためにアンドレに幅広い権限を与えた。アンドレはスタンスベリーとアーノルドに対する指示書を書いた。この最初の手紙でアーノルドが提供する援助と情報の内容に関する議論が始まり、今後どのように通信を行うかの指示が出された。文書はペギー・アーノルドが加わっている女性のサークルを通じて渡されるが、ペギーだけがアーノルド暗号と見えないインクで書かれた指示を含む文書に気付き、スタンスベリーを伝令に使ってアンドレに渡されるものとされた。 1779年7月までにアーノルドは情報を渡しながらその間に報奨について交渉した。アーノルドは初めに彼の失った10,000ポンドの補償を求めた。この額はチャールズ・リーが大陸軍に従軍したことに対して大陸会議が与えた額に等しかった。クリントン将軍はハドソン川流域を支配するために作戦を遂行中であり、ハドソン川を守るウェストポイントなどの防御物に関する作戦や情報に興味を持った。また対面しての対話を主張するようになり、アーノルドに高いレベルの指揮官職を与えることを示唆した。9月までに交渉は中断された。さらに愛国者の暴徒がロイヤリストを求めてフィラデルフィアを探し回っており、アーノルドとシッペン家は脅威を感じていた。アーノルドは自分とその係累の安全を確保するよう大陸会議と地元政府に求めていたが、それも拒絶された。
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