科学技術への貢献
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 15:47 UTC 版)
「グレゴリー・ベンフォード」の記事における「科学技術への貢献」の解説
ベンフォードは1960年代末にコンピュータウイルスという概念を世界で初めて考案し書き残したと主張している。 2004年、ベンフォードは地球温暖化進行による災害を防ぐ方法として、ラグランジュ点L1の宇宙空間に直径1000kmのフレネルレンズを建設し、回転させつつ浮かべるという方式を提案した。ベンフォードによれば、これによって太陽光を散乱させて地表に到達する太陽エネルギーを約0.5%から1%低減させることができるという。彼の試算によれば建設コストは100億ドルほどだという。彼のこの提案は様々な場で言及されている。似たような案は1989年に J. T. Early が提案しており、1997年にはエドワード・テラーらも提案していた。2006年、ベンフォードはこの方法における危険性を指摘している。このレンズが建設されて、温暖化の進行を防いだとしたら、温室効果ガス削減の努力をする理由がなくなり、別の形で二酸化炭素濃度の上昇が環境に致命的な影響を及ぼすまで放置される可能性があるという。例えば炭酸ガスが海水に化学的変化を起こし、海洋の生命に壊滅的打撃を与える可能性がある。 ベンフォードは火星協会の役員も務めている。
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