秋月正夫とは? わかりやすく解説

秋月正夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/23 20:58 UTC 版)

あきづき まさお
秋月 正夫
本名 堀田 金蔵
別名義 堀田 金星
生年月日 (1896-03-03) 1896年3月3日
没年月日 (1968-03-20) 1968年3月20日(72歳没)
出生地 日本 東京府(現在の東京都
職業 歌手俳優
ジャンル オペラサイレント映画トーキー新国劇
活動期間 1916年 -
主な作品
演劇
荒神山
国定忠治
『王将』
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秋月 正夫(あきづき まさお、1896年3月3日 - 1968年3月20日[1])は、日本の俳優である。堀田 金星(ほった きんぼし)の名でデビュー、浅草オペラ歌手として人気を博し、松竹蒲田撮影所でのサイレント映画に出演した[1]。本名は堀田 金蔵(-きんぞう)、秋月は戦後の芸名である。

人物・来歴

1896年(明治29年)3月3日東京府(現在の東京都)に堀田金蔵として生まれる[1]

1916年(大正5年)、20歳のころにジョヴァンニ・ヴィットーリオ・ローシー率いる赤坂ローヤル館の『オペラ・クリスピー』で初舞台を踏み、「堀田金星」を名乗る[1]1918年(大正7年)3月には、原信子歌劇団の結成にも参画した[2]。 ローヤル館は、1919年(大正8年)2月に解散。同年5月、松竹浅草公園六区の浅草オペラに乗り出し、「新星歌舞劇団」を結成、堀田はこれに参加した。1920年(大正9年)8月、根岸興行部に引き抜かれ、「根岸大歌劇団」の結成に参加した。1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で浅草一帯は壊滅し、同歌劇団の依拠した金龍館も被災した。1924年(大正13年)3月、同劇団は解散した。

松竹蒲田撮影所に入社し[1]、1926年(大正15年)4月30日公開の映画『孔雀の光』の「藤原家堺町中納言」役でスクリーンデビューした。翌年1927年(昭和2年)8月26日公開の『木曾心中』まで14本に出演した。

1929年(昭和4年)、沢田正二郎没後の新国劇に入団、「秋月正夫」と名を変え、辰巳柳太郎島田正吾とともに、長老格となった[1]。『荒神山』の「安濃徳」役、『国定忠治』の「川田屋惣次」役、『王将』の「金杉子爵」役を得意とした[1]。戦後は秋月の名で映画テレビ映画に出演した。

1968年(昭和43年)3月20日、死去した[1]。満72歳没。

フィルモグラフィ

堀田金星

  • 『孔雀の光 第三、四、五篇』、松竹蒲田撮影所、1926年4月30日 - 「藤原家堺町中納言」役
  • 『孔雀の光 第六篇』、松竹蒲田撮影所、1926年5月14日 - 「藤原家堺町中納言」役
  • 唐人殺し』、松竹蒲田撮影所、1926年7月24日
  • 『怒りの刃』、松竹蒲田撮影所、1926年9月1日
  • 『清水次郎長全伝 安政殺人剣の巻』、松竹蒲田撮影所、1926年10月15日
  • 『清水次郎長全伝 後篇 阿修羅復讐の巻』、松竹蒲田撮影所、1926年11月20日
  • 『幻の義賊』、松竹蒲田撮影所、1926年12月1日 - 「与力岡倉浪之助」役
  • 幡随院長兵衛』、松竹蒲田撮影所、1927年1月5日
  • 『赤尾林蔵』、松竹蒲田撮影所、1927年1月29日
  • 『馬子のお時』、松竹蒲田撮影所、1927年3月4日
  • 『幕末三浪人』、松竹蒲田撮影所、1927年4月
  • 『白虎隊』、松竹蒲田撮影所、1927年6月26日 - 「松平容保」役
  • 『悲願千人斬』、松竹蒲田撮影所、1927年7月8日 - 「弟 土岐青九郎」役
  • 『木曾心中』、松竹蒲田撮影所、1927年8月26日

秋月正夫

ビブリオグラフィ

国立国会図書館所蔵作品リスト[3]

  • 『蛙の寝言』、山ノ手書房、1956年

関連事項

  1. ^ a b c d e f g h コトバンクサイト内の記事「秋月正夫」の記述を参照。
  2. ^ 下川耿史 家庭総合研究会 編『明治・大正家庭史年表:1868-1925』河出書房新社、2000年、425頁。ISBN 4-309-22361-3 
  3. ^ 国立国会図書館蔵書検索・申込システム「NDL-OPAC」での「秋月正夫」の検索結果を参照。

外部リンク




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