神話の中でのアメリカ大陸発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/05 02:08 UTC 版)
「アメリカ大陸の発見」の記事における「神話の中でのアメリカ大陸発見」の解説
コロンブス以降、様々な国の神話や民話の中でアメリカ大陸発見に関する伝説が語られるようになっている。 6世紀頃のケルト系キリスト教の聖人であるクロンファートのブレンダンはティル・ナ・ノーグへの旅をした人物として伝わる。彼の旅の物語には様々なバリエーションがあるが、その中にアメリカ大陸を訪れていたとするものがある。彼が訪れた地がアメリカ大陸であったということには一切の根拠がないが、宗教的意義を伴ってケルト人の間で広く信じられている。 ウェールズ公オワイン・グウィネズの王子であるマドックが1170年にアメリカ大陸に移住を試みていたとする伝説がある。これは民間伝承に基づく神話にすぎないが、16世紀以降にイギリスが北アメリカ大陸領有の正統性を主張するためにこの神話を使用したことで有名になった。 聖杯伝説と関連し、テンプル騎士団のヘンリー・シンクレアが14世紀末に北アメリカ大陸を探検していたとする伝説がある。16世紀になってから発見された手紙が根拠とされていたが、この手紙は捏造と結論付けられており、創作にかかるものである。しかし、『レンヌ=ル=シャトーの謎』に端を発する一連の疑似神話書籍の流行により、多くの人々がこの伝説を信じている。
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