祖父母の関与の諸類型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 07:16 UTC 版)
祖父母の関与には、同居していない祖父母、同居している祖父母、家事を担う祖父母、保護者となっている祖父母など、様々な類型がある。 同居していない祖父母:孫たちと同居はしていないが、育児に関わり、保育園、幼稚園や学校などからの下校を迎えにゆくなどする。 同居している祖父母:孫たちや、その両親と同居している祖父母。この類型の世帯は三世代世帯 (three-generational households) と称される。2010年アメリカ合衆国国勢調査(英語版)、アメリカン・コミュニティ・サーベイ(英語版) (ACS)、人口動態調査 (アメリカ合衆国)(英語版) (CPS)、社会保障受給調査(英語版) (SIPP) などのデータによれば、同居している祖父母は、貧困状態にあったり、病気や障害を抱えている確率が比較的高い。 家事を担う祖父母:おもに祖父母が家事を担っている世帯もある。このような世帯では、父母のいずれかがいない場合もあるが、揃っている場合もある。アメリカ合衆国では、祖父母が家事を担っている世帯の子どもの33%は父母が世帯におらず、30%は父母のいずれか一方ないし両方に加えて祖母が同居している。 保護者となっている祖父母:孫の両親がいない世帯において、保護者となって孫たちを育てている祖父母もいる。この類型の関与は、エスニック・マイノリティの集団において一般的になっている。例えば、アメリカ合衆国において孫の親権をもっている祖父母のおよそ50%は、エスニック・マイノリティの集団に属している。一般的に、祖父母が育児の主たる役割を担う理由は多様であり、孫たちがその両親からネグレクトなり虐待を受けている場合や、両親が薬物依存症やアルコール依存症に陥っている場合、仕事の都合で離れ離れになる場合、死別、収監や召集により両親がいなくなる場合などがある。場合によっては、祖父母が親権をもっていても、両親が子どもたちと接触を続けることもある。
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