祖父母の育児参加が子どもの成長に与える影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 07:16 UTC 版)
「祖父母」の記事における「祖父母の育児参加が子どもの成長に与える影響」の解説
子どもの成長において、祖父母が果たす役割には様々なものがある。祖父母は、園や学校への送迎や、食事などの準備といった実際的な役割の担って支えとなるだけでなく、感情面での支えにもなる。さらに、祖父母は、両親による虐待、経済的困窮、ひとり親世帯など、否定的な影響を環境から受けている子どもたちを、保護する。祖父母は、子どもたちを支えるだけでなく、学校の宿題を手伝ったり、社会的に重要な様々な価値観を教えたりすることもできる。 祖父母は、子どもの発達に、肯定的な影響を与えることも、否定的な影響を及ぼすこともあり得る。従前の研究が示唆するところでは、祖父母と親密な関係のある子どもや思春期の青年は、より幸福な状態にあり、感情面の問題を抱えることが少なく、問題行動も少ない傾向があるとされる。そうした子どもたちは、学習にも熱心であり、他人への思いやりにも長けている傾向がある。しかし、他方では、祖父母の育児への関与が、多動など、子ども集団の中での問題行動と関連があることを示唆する研究結果も出ている。言い換えれば、祖父母に育児されている子どもたちは、より多くの人間関係上の問題を抱え得るということになる。また、祖父母に育児されている子どもたちは、肥満など健康面で他の子どもたちより劣る傾向があり、安全への意識が低く、怪我をすることも多い。
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