研究施設および設備等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 14:15 UTC 版)
「京都大学複合原子力科学研究所」の記事における「研究施設および設備等」の解説
研究用原子炉 (KUR)低濃縮ウラン軽水炉(スイミングプールタンク型)、最大熱出力5,000kW。従来は濃縮度93%の高濃縮ウランを使用していたが、高濃縮ウランは核兵器に直接転用可能であるため米国が提供を中止し、濃縮度20%未満の低濃縮ウランに転換した。重水設備ではBNCTの医療照射が行われている。 詳細は「京都大学研究用原子炉」を参照 ホットラボラトリ照射後試験を行うための施設。KUR炉室に近接しており、ホットセル等が設置されている。 臨界集合体実験装置 (KUCA)固体減速架台2基(A、B架台)、軽水減速架台1基(C架台)、最大熱出力100W。型式の異なる3つの炉心(A-C架台)を1つの駆動装置で運転することができ、1つの炉心で実験している間に他の炉心では次の実験の準備をすることができる。高濃縮ウランを燃料に使用していたが、低濃縮ウランに切り替え、高濃縮ウランは米国に移送されることになった。 詳細は「京都大学臨界集合体実験装置」を参照 コバルト60 ガンマ線照射装置 電子線型加速器46MeV電子ライナック。 トレーサラボラトリ イノベーションリサーチラボラトリ150MeV FFAG加速器・11MeV 負水素イオンビーム線形加速器等を収容する「実験棟」および、30MeV サイクロトロン加速器・治療施設等を収容する「医療棟」から構成される。 150MeV固定磁場強集束型 (FFAG) シンクロトロン加速器2009年にKUCAと接続して世界初の加速器駆動未臨界炉の実験が開始された。 11MeV負水素イオンビーム線形加速器 30MeVサイクロトロン加速器2009年に世界初の加速器中性子源によるBNCTの動物実験が開始された。2012年には世界初の加速器中性子源によるBNCTの治験が開始された。
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