研究と履歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 05:48 UTC 版)
2005年、ガーニはロンドン大学衛生熱帯医学大学院教員に任命された。ここでマラリアに関心を持ち、わけても疾病の複雑さと、よりよく制御するには科学と社会の多くの側面を理解する必要性にひかれた。2007年にインペリアル・カレッジ・ロンドンに戻ると感染症疫学の教授およびマラリアのモデリング研究グループの責任者を務める。その研究ではマラリア、牛海綿状脳症、HIV、SARS、コロナウイルスなどの感染症の疫学について考察する。マラリアの伝染動態をよりよく説明できる数学モデルを開発し、その模式により伝染動態が人間と蚊の両方にどのように影響するか視覚化し、この病気との戦いに洞察を与えた。ガーニは世界保健機関マラリア政策諮問委員会で委員を拝命し、また海綿状脳症諮問委員に選出された。 2017年、ガーニはイギリス医科学院会員(英語版)に選出される。感染症に関する知見を通して、ガーニは公衆衛生への介入によりよい情報提供を図ろうとしている。2020年には新型コロナウイルスのパンデミックの最中に、自主的な隔離と家庭検疫ならびにソーシャル・ディスタンスを実施すると、コロナウイルスに起因するイギリス国内の死者数を2万人に抑制できる可能性があると報告した 。またニール・ファーガソンと協力してパンデミックの期間中の発症数は国民保健サービスが対応できる限界を超えるであろうと提示した。
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