砂の流出について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 21:15 UTC 版)
砂浜の砂は波によって流出しているが、浜周辺の開発により背後地からの砂の供給が途絶えたため、昭和の後期より目立って砂浜が痩せるようになった。浜を回復させるため、白浜町は1982年より冬季間の飛砂を防止するため防風ネットの施工を始めたほか、和歌山県は1989年よりおもにオーストラリア・パース付近の砂漠の砂を投入する養浜事業に着手した。2005年までに約7万4500m3が投入された結果、現在は非常にきれいな白い砂が保たれている。しかし、石とブロックで海中に堤防(潜堤)を築き、波の勢いを弱めて砂の流出を防ぐなどの様々な工事も同時に行われているが、砂の流出自体は止まっていない。 オーストラリアから砂を投入している理由は、本来の白良浜の砂ほどに白い砂が近くで見つからなかったからである。(白良浜沖の海底の砂を陸揚げし浜を回復させる案もあったが、海底の砂は黒ずんでおり、白い浜を維持できないため断念した) 砂の成分である石英そのものは、花崗岩に含まれるごく当たり前のものであるが、付帯する金属などのためにそれほど白い砂にはならない。オーストラリアなど、大陸内部の砂丘で長時間に渡ってさらされた砂であってはじめて、これほどの白さが実現するようである。それでは元々の白良浜の砂はどうやってここに堆積したのかについては、諸説ある[要出典]がはっきりしていない。
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