砂の組成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 13:49 UTC 版)
砂漠の砂の組成は砂漠によって異なる。またその組成は、砂漠の成熟度に影響を受ける。砂漠においては昼夜の温度差や氷結によって岩石→礫(れき)→構成鉱物単位に分割され、さらには細粒化する。さらに砂漠環境であっても、化学的な風化作用によって鉱物は溶解する。これら風化作用に対する抵抗性は鉱物によって異なり、かんらん石、輝石、角閃石、カルシウムの多い長石などは風化を受けやすく、カルシウムの少ない長石、石英などは風化を受けにくい。特に石英は抵抗性が高く、成熟した砂漠で最後まで残る鉱物種となる。 成熟した砂漠の例としてはリビア砂漠(石英91.7%)、オーストラリア砂漠(同80~100%)、カラハリ砂漠(95%以上)、ナミブ砂漠の一部などが挙げられる。特にサハラ砂漠の一部であるリビア砂漠には大小の天然ガラスの塊で構成された領域が点在し(リビアングラス)、どのように生成されたのかが謎となっている。 逆にタクラマカン砂漠(36%)などはきわめて未成熟である。
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