石木ダム計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/31 14:08 UTC 版)
石木ダム(いしきダム)は、川棚川支流の石木川に計画されている多目的ダムである(ダム堤体の位置は、北緯33度05分06秒 東経129度53分13秒 / 北緯33.08500度 東経129.88694度 / 33.08500; 129.88694)。堤高55.4m・堤頂長234mの直線重力式コンクリートダムで、総貯水量548万m³・有効貯水量518万m³が計画されている。ダム建設により、水田約32 ha、畑16 ha、山林12 ha・宅地4.86 ha(住家64戸・非住宅20棟)・墓地0.1 haが水没するとされる。 1972年(昭和47年)に計画が発表されたが、ダム建設により水源を確保したい長崎県・佐世保市とダム建設に反対する地域住民とが対立しており、ダム本体の着工の目処が立たない状態である。 2019年(平成31年)3月29日、国土交通省は水源地域対策特別措置法第3条1項に基づき、川棚町のうち石木郷、岩屋郷、木場郷の各一部を石木ダムに係る水源地域に指定した。 2019年5月に、収用委員会によるダム本体用地及び中・上流部用地にかかる権利取得及び明渡裁決が出された。 2019年(令和元年)9月14日、北村誠吾地方創生担当大臣は長崎県佐世保市で記者会見し、ダム建設について「誰かが犠牲(になり)、協力して役に立つことで世の中は成り立っている」と発言し、生活の維持のためには住民の犠牲はやむを得ないとの認識を示した。 2019年10月現在、付替道路の一部が工事中である。
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