着陸脚警報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 02:41 UTC 版)
「トルコ航空1951便墜落事故」の記事における「着陸脚警報」の解説
(午前10時15分ごろ)スキポール空港 18R 滑走路へ着陸進入のために降下中の高度8,000フィート (2,400 m)付近において、着陸装置が出ていないという音声警報 (Too Low Gear) が鳴りだし、これが途中途切れながらもおよそ1分半にわたり続いた。その後も短時間であるが3度ほど同じ警報が鳴った。この警報は電波高度計による計測値が一定高度を下回ってもまだ着陸脚が出ていない場合に発せられるが、最初の警報の時点で当該機はまだ脚を出す段階ではなく、また高度自体も電波高度計で測定できる範囲(およそ2,500フィート (760 m)以下)をはるかに超えていた。機長は自分の側の姿勢指示器 (ADI, attitude director indicator) 画面の中にある電波高度計の指示値が「-(マイナス)8フィート (2.4 m)」となっていることに気づき、「電波高度計(が原因)だ」と発言はしたが、それ以上の調査や措置は行わなかった。 10時22分ちょうどごろ、高度2,000フィート (610 m)で一旦水平飛行に移り、フラップを "1" 位置(前縁スラットのみ伸展)とし、モードコントロールパネルから速度を195ノット (361 km/h)に設定した。このときのオートスロットル (Auto Throttle, A/T) のモードはモードコントロールパネルスピード (mode control panel speed, MCP SPD) になっていた。この状態で管制にレーダー誘導されて滑走路延長線上に機首方向を一致させた。
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