真葛の政治経済思想についてとは? わかりやすく解説

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真葛の政治経済思想について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/13 05:32 UTC 版)

独考」の記事における「真葛の政治経済思想について」の解説

経済に対しては、「婦女子にはいとにげなき経済のうへを論ぜしは、紫女清氏にも立ちまさりて、男だましひある」と述べ、「忠信一議」であるとして、女性である真葛経済論ずることを「いとめずらかなり」と評価する。しかし、結局は「末を咎めて、本を思わざるのまよい也」として本末転倒議論であると主張する馬琴は、領主窮乏化社会体制危機であるとはとらえない。武家町人百姓対立避けがたいものではなく、むしろ領主による仁政によって調和しうるものと見なしており、民が富むことは領主が富むことにほかならないのだから、物価騰貴責任町人に帰そうとする真葛所論間違いであるとする。 また、真葛指摘した智術」における西洋人の優秀性を馬琴認めるが、「智術長けて、その齢の長からざる」は「禽獣ちかければなり」と述べ、それは「国を治め家をととのえ、民に教える」ものではないとして、「国家要領は徳にあるのみ」として、「智術ではなく徳行」こそが政治にとっては至上価値をもつという道徳主義立脚するこのような立場立って馬琴真葛着目した君子にして商う政治経済論否定する馬琴大義名分論的な立場からすれば士農工商」の身分秩序和漢通じて不変制度であり、ロシアにおいて「大臣」が商工業たずさわるのは、食糧乏しく貿易に頼らざるを得ない「えみしの国」だからだとする。そして、真葛唱えるように制度改変によって危機打開するではなくあくまでも為政者徳行教化によってこそ、利を正し争い滅することができると論じ民衆政治参加否認する

※この「真葛の政治経済思想について」の解説は、「独考」の解説の一部です。
「真葛の政治経済思想について」を含む「独考」の記事については、「独考」の概要を参照ください。

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