白衣の形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 04:39 UTC 版)
一般的には、長袖のコート型と丈の短いセパレート型のケーシー型に大別される。 長袖のコート型はラボ・コート (英: Lab. coat) とも呼ばれる。丈は膝下から脛あたりまであり、主に医療従事者に準じる業種の者などが着用する。袖口は紐で縛れるようになっている物もある。看護師はほとんど着ないが、上着として着用することがある。コート型は汁物などから肌を防護する目的で、割烹着と並んで児童・生徒の給食配膳でも使用される。 ケーシー型は理容師の制服を発祥とする白衣であり、名称はアメリカの医療ドラマ『ベン・ケーシー』に登場した医師に由来する。外科系の医師や歯科医師など、コート型白衣の長い裾が業務の邪魔になるなどの理由でケーシー型白衣を着用する事が多い。 近年は利便性からスクラブが着用されることもある。半袖で首元はVネック、洗濯が容易で色も青やピンクを始めとした様々な色が存在する。 一般的ではないが、半袖のコート型白衣やコート型白衣に匹敵する長さの丈を持つケーシー白衣も存在する。上下組みになっている半袖のものもあり、主に看護師などの医療従事者が着用する。また医師が診察時に着用する白衣の中には、短めの丈で飾りベルトなどの装飾が付き、袖口の紐を省略したもの、ブレザー形のものなど、明らかに実用面よりもファッション性に重点を置いたものもある。 その他に、神職、巫女、皇族などが儀式を行う時や、僧侶が法衣の下に着用するものも白衣と呼ばれる。この白衣は絹、綿、麻製などで、着物状であり、その下には白襦袢を着る。また白衣には白帯を用いる。これらは夏用と合用がある。なお、この場合の白衣は「はくえ」、「びゃくい」、「びゃくえ」などと読む場合もある。
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