発見と研究の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 06:17 UTC 版)
「ペラゴルニス・サンデルシ」の記事における「発見と研究の経緯」の解説
ペラゴルニス類の研究は古く、1857年、フランスのエドゥアール・ラルテにより翼の部分の骨格化石が報告され、ペラゴルニスの名が与えられている。すでに、アホウドリの2倍もの大きさであった可能性も示唆された。 1873年にはイギリスのリチャード・オーウェンが頭骨を報告、20世紀に入って多くの化石が追加され、全貌が明らかになった。現時点で最大の種であるペラゴルニス・サンデルシの化石は、1983年にサウスカロライナ州のチャールストン国際空港の新ターミナル建設現場で掘り出された。この鳥が生きていた2500万年前、ここは海面が10メートル高く、海であった。発掘を指揮したアルバート・サンダース (Albert E. Sanders) は古代のクジラの専門家で、チャールストン博物館(英語版)の館長も務めた研究者である。発見された頭骨、翼、脚部の骨は長らくチャールストン博物館で引出しにしまわれたままだったが、ある日サンダースが米国ノースカロライナ州立大学・ブルース博物館(コネチカット州グリニッジ)の鳥類古生物学者ダニエル・セプカ (Daniel T. Ksepka) にそれを見せたことで。この鳥は2014年にセプカによって新種と同定され、サンダースにちなんでペラゴルニス・サンデルシと命名された。 ペラゴルニス・サンデルシの化石は2500万年前のものであり、これは漸新世のチャッティアンにあたる。
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