発掘調査と遺構・出土遺物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/06 15:37 UTC 版)
「東畑遺跡」の記事における「発掘調査と遺構・出土遺物」の解説
東畑遺跡は1985年(昭和60年)の考古遺跡分布調査では「八木沢遺跡」と命名された。さらに1991年(平成3年)の分布調査では道々芽木、久保田など個別に字名による遺跡名が付けられているが、現在では同一の遺跡であることが確認されている。 1994年(平成6年)には山梨英和短期大学(現:山梨英和大学)の移転工事に際して甲府市遺跡調査会による発掘調査が実施された。 遺跡は後世の耕作による破壊を受けていたが、発掘調査では12基の住居跡が確認されている。1号から9号の住居群は周溝で囲まれ、溝からは住居群との関係が不明瞭であるものの、古墳後期・鬼高式期の土器類を伴出している。 平安時代の住居跡からは、カマドや鍛冶遺構も検出されており、土器のほか杓子状木製品など木製品が出土している。後述の金胴仏は飛鳥時代の制作と推定され、県内最古の仏像の出土事例どなった。ほか、この時代の遺構では掘立柱建物の可能性が指摘される規則的小竪穴も検出されている。 現在は山梨英和大学のキャンパス施設敷地の一部になっており、遺跡は埋設されている。出土遺物は甲府市教育委員会によって保管されている。
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