発掘調査の報告書で虚偽情報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 10:01 UTC 版)
「奈良文化財研究所」の記事における「発掘調査の報告書で虚偽情報」の解説
同研究所は、日本最古とされる富本銭が1990年代に出土した飛鳥池遺跡に関して、発掘調査の報告書が16年間に亘り未完成であったにもかかわらず、「完成した」とする虚偽の情報をウェブサイトに記載し続けていたことが、2021年12月24日に報じられた。2003年]度に2004年度末の刊行が決まり、印刷業者と制作契約を締結したが、15万点を超える出土遺物の整理や分析に時間がかかり、報告書を作成できなかったと説明している。一方で同研究所は、制作費約910万円を業者に支払う不適切な会計処理を行い、ウェブサイトや発行物には2004年度に刊行済みとしていた(実際の完成は図版編が2008年度、本文編が2021年12月)。同研究所はコンプライアンス違反に当たるとして、本中真所長を厳重注意処分としたほか、発掘調査を担当した松村恵司前所長ら元所長2人も厳重注意相当となった。
※この「発掘調査の報告書で虚偽情報」の解説は、「奈良文化財研究所」の解説の一部です。
「発掘調査の報告書で虚偽情報」を含む「奈良文化財研究所」の記事については、「奈良文化財研究所」の概要を参照ください。
- 発掘調査の報告書で虚偽情報のページへのリンク