生還後の少年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/25 07:53 UTC 版)
「スティーブン・ステイナー誘拐事件」の記事における「生還後の少年」の解説
無事両親のもとに帰り、兄と妹たちと暮らし始めたが、苦悩は大きかった。 犯人といた7年間は、食事もおろそかで酒も煙草も自由といったすさんだ生活をしていたため、家庭内の基本的なルールが守れず家族とぶつかることも多かった。 性犯罪がからんでいたことから、それを理由に学校でからかわれることもあり、自暴自棄になることもあった。 一方で、ティミー少年を救ったヒーローとして新聞やテレビの取材が殺到し、積極的にインタビューにも応じた。事件を扱ったテレビのシリーズ番組も作られ、取材協力費としてまとまった金額を稼ぐこともできた。同番組タイトルの「I Know My First Name is Steven」は、警察で誘拐被害者であることを初めて告げたときに彼が発した言葉だった。 20歳で17歳の女性と結婚し、二人の子をもうけた。宅配ピザの配達人などいくつかの仕事を掛け持ちして働いていたが、仕事帰りにバイクで車と接触事故を起こし、1989年9月16日に脳挫傷で亡くなった。普段から交通違反が多く、免許停止になっていたため、無免許運転だった。バイクも盗んだものだった。 2010年、ティミーを救ったスティーブンの勇気ある行動を称えるため、二人の銅像が建てられた。
※この「生還後の少年」の解説は、「スティーブン・ステイナー誘拐事件」の解説の一部です。
「生還後の少年」を含む「スティーブン・ステイナー誘拐事件」の記事については、「スティーブン・ステイナー誘拐事件」の概要を参照ください。
- 生還後の少年のページへのリンク