生物毒素兵器禁止条約とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > 生物 > 生物毒素兵器禁止条約の意味・解説 

生物兵器禁止条約

(生物毒素兵器禁止条約 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/26 17:53 UTC 版)

生物兵器禁止条約
正式名称 細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発、生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約
署名 1972年4月10日 (52年前) (1972-04-10)
署名場所 ロンドンワシントンモスクワ
発効 1975年3月26日 (50年前) (1975-03-26)
現況 発効中
締約国 188ヶ国・地域(2025年3月)
言語 中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語
主な内容 生物兵器の開発、生産、貯蔵等を禁止するとともに、既に保有されている生物兵器を廃棄する
関連条約 化学兵器禁止条約
条文リンク 外務省サイト
[[s:[1]|ウィキソース原文]]
テンプレートを表示

生物兵器禁止条約(せいぶつへいききんしじょうやく、: Biological and Toxin Weapons Convention, BWC)は、生物兵器の開発、生産、貯蔵等を禁止するとともに、既に保有されている生物兵器を廃棄することを目的とした多国間条約である[1]

1972年4月より署名が開始され、1975年3月に発効した[1]。日本語での名称は「細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発、生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約[1]

概要

生物兵器の使用は1925年ジュネーヴ議定書(窒息性ガス、毒性ガス又はこれらに類するガス及び細菌学的手段の戦争における使用の禁止に関する議定書)で禁止されているため、BWC本文には使用禁止規定は明記されていない。

2025年現在の締約国(および地域)数は188。

沿革

  • 1925年 ジュネーヴ議定書(窒息性ガス、毒性ガス又はこれらに類するガス及び細菌学的手段の戦争における使用の禁止に関する議定書)による生物兵器の使用禁止
  • 1966年 第21回国連総会において化学兵器及び生物兵器の使用を非難する決議が採択
  • 1969年 ウ・タント国連事務総長が、報告書「化学・細菌兵器とその使用の影響」を提出すると、国連などの場で化学兵器及び生物兵器の規制問題の議論が活発となった
  • 1971年 軍縮委員会によりBWC作成、同年第26回国連総会決議にて採択
  • 1972年 4月10日に署名開放
  • 1975年 3月26日に発効

締約国・署名国・未署名国 

生物兵器禁止条約の締結状況
  署名、批准
  加入
  署名。未批准
  非署名

2025年3月時点

締約国・地域(188カ国)[2]
署名国(4カ国・地域)
シリア、ハイチ、エジプト、ソマリア
未署名国・地域(9カ国・地域)
イスラエル、キリバス、ツバル、ミクロネシア、エリトリア、コモロ、ジブチ、チャド

各国における状況

日本

日本は1972年4月10日(署名開放日)に署名、1982年6月8日に批准[1]し、国内法として細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発、生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約等の実施に関する法律が制定されている[1]

脚注

関連項目

参考文献

  • CBRNE2 protection Magazine 2016年6月号

外部リンク


「生物毒素兵器禁止条約」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



生物毒素兵器禁止条約と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「生物毒素兵器禁止条約」の関連用語

生物毒素兵器禁止条約のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



生物毒素兵器禁止条約のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの生物兵器禁止条約 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS