生物・化学兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 22:03 UTC 版)
「朝鮮民主主義人民共和国の大量破壊兵器」の記事における「生物・化学兵器」の解説
朝鮮民主主義人民共和国は、1987年に生物兵器禁止条約・1989年1月4日にジュネーヴ議定書に同意したが、化学兵器禁止条約には署名しておらず、1960年から増強が続けられてきた化学兵器保有量は、2014年までには米ロに次ぐ世界第3位となったと見られている。保有量はVXガスやサリンを含む16種類の神経ガスなど2500トンから5000トンであり、清津市や新義州市に化学兵器製造工場があるとされる。 ベルギーのシンクタンクである国際危機グループは、北朝鮮はマスタード・ガスやホスゲン、血液ガス、サリン、タブンなどを保有すると指摘している。1950年代にタブンとマスタードガスを生産するのに必要な技術を得たとも報道されている。2001年には中国人民解放軍瀋陽軍区の極秘調査報告から、コレラ、炭疽菌、発疹チフスなど約15種類の細菌類を年間約1トン以上も生産・保管できる能力があることが確認されている。韓国の政府系シンクタンクである韓国国防研究院が2016年に発刊した資料によると、北朝鮮が保有している生物兵器用の病原体は13種で、そのうち兵器化が進んでいると推定されるのは炭疽菌、天然痘、ペスト、コレラ、ボツリヌス菌の5種である。
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