生命維持機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/04 07:46 UTC 版)
イクティネオIIには、水中で酸素を船内に供給する為に、二酸化マンガンを触媒として、塩素酸カリウムを化学反応によって塩化カリウムと酸素に分解する酸素発生装置が備えられていた。この酸素発生装置はイクティネオIの物と同様の二酸化炭素除去装置に接続されており、酸素に混じる二酸化炭素などを除去できるようになっている。 建造当初は発生する酸素に二酸化炭素が混入している、大量の蒸気が発生するなどの欠点があったが、後に改良されたことによって蒸気の発生は止み、二酸化炭素の濃度も1%以下に抑えられるようになった。また、リンと水銀を用いた酸素量計測装置と、苛性カリ水溶液を使用した二酸化炭素量計測装置も備えられている。 この他、二酸化炭素除去装置から発生する消石灰溶液を用いた、船内の細菌(ムントリオルは「アニマリリョス」と呼んだ)の殺菌機能や、乗組員の屁から発生するガスを、消石灰やカリウムを反応性吸収材として用いて消臭する機能まで用意されていた。
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