グローバル経済と持続可能な経済発展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 23:04 UTC 版)
「環境経済学」の記事における「グローバル経済と持続可能な経済発展」の解説
ローマクラブによる『成長の限界』において「成長の限界」、すなわち資源枯渇と環境汚染の悪化による飢餓・災害などの人口激減が知れ渡ったのは(1972年)のことである。それより少し前の1966年、ケネス・E・ボールディング(K. E. Boulding)は、「宇宙船地球号」という論文の中で経済と資源フローの循環システムであり、資源ストックおよび自然の廃棄物浄化能力という一連の制約要素であると纏めた。ここでは、「カウボーイ経済」から「宇宙船」のように地球を扱うように提唱している。今日、金融経済における政府政策において、私たちは政府による介入の失敗を多く見るようになっている。同じように、環境政策においても、必ずしも政府政策は介入の失敗がないことを前提としていない。それゆえ、自然の持つ生命維持機能としての機能を環境経済学は重視する。すなわち、環境経済学は、市場の失敗を前提として、課税・補助金・持続可能な発展・規制といった政府政策を展開する必要を説くのである。そのために、私達の社会は、経済的インセンティブから費用便益分析を導入して、環境開発のコストとベネフィットを算出しなければならない。
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