生き残る乗組員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/16 02:05 UTC 版)
「フライアー (潜水艦)」の記事における「生き残る乗組員」の解説
5時間後に月が昇った。月明かりで小島を十分に見渡せるようなるまでに、さらに6名の乗組員が死亡し、海は波立ち始めた。クローリー艦長は生存者を共に行動させることができず、リデル、ジェイコブソン、ハウエル、トリマイン、ルッソ、バウルガートおよびミラーの7名に各々海岸まで自力でたどり着くよう命じた。爆発から18時間が経過した8月13日の16時頃、クローリー艦長以下7名の生存者はマンタングラ島で集合したが、ミラーは行方不明となった。彼らはその晩は砂に穴を掘って眠り、翌朝避難所を作り始めた。マンタングラ島には真水がないことが判明し、彼らは水を求めて他の島へ移動しなければならなかった。士官は海路図に精通していたことから、西側のバラバク島か東側のバグスク島に移動するのが最良の可能性であると判断した。彼らはバグスク島への移動を決め、筏を造り始めた。材料を探している間に彼らはミラーと再会する。ミラーは島の東端に流れ着き、一晩を過ごしていた。こうして島での二日目の夜を迎える。 8月16日午後、生存者一行は干潮時にバイアン島へ出発した。二人が筏に乗って櫂で操縦し、他の者は泳いだ。彼らはようやくバイアン島にたどり着きた。8月17日、彼らはバイアン島とガブン島を隔てる水路を横断し、その日の晩をここで過ごす。翌8月18日になって、彼らは最悪の事態に遭遇する。彼らは日焼けによって水ぶくれを生じ、足は珊瑚で傷つけられていた。また、虫さされに悩まされることになる。それでも海の底は浅く、珊瑚に足を傷つけられるデメリットはあったが、歩いて横断することができた。彼らはようやくバグスク島に到着し、小さなココナッツ園で飢えをしのぐことができた。また、バグスク島は過去に人が住んでいたため、彼らはいくつかの空き家と真水でいっぱいの水槽を見つけることができた。その晩彼らは一軒の空き家で眠った。
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