環境と言語とは? わかりやすく解説

環境と言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 08:27 UTC 版)

Squeak」の記事における「環境と言語」の解説

Squeakも他のSmalltalk環境同様、環境記述およびデータ記述言語、およびユーザースクリプティング言語としてSmalltalk使用できるようになっているまた、非常に古い実装基づいてはいるものの、Smalltalk環境当初から備えていたクラスブラウザ、オブジェクトインスペクタ、テキストエディタデバッガなどを有機的に連動させるオブジェクト指向プログラミングのための機構は、ベースとなったApple Smalltalkからそのまま環境内に引き継がれ利用可能な状態にある。 Squeak仮想機械Smalltalkバイトコードインタプリタ)はSmalltalkサブセット記述されており、それをC言語変換するトランスレータ用いて生成される。この独特の仮想機械開発スタイルSqueakに高い移植性もたらしている。実際Squeak各種UNIXWindowsをはじめ、MS-DOSBeOSTRONなど、Palm OS以外のメジャーなプラットフォーム移植されており、めずらしいところでは、シャープZaurus(旧Zaurusもしくは最近Linux Zaurus)で動作するSqueak仮想機械存在する移植性重視した初期の同仮想機械は、他の商用SmalltalkJavaなどで行なわれる動的コンパイルJITコンパイル)を欠いていたが、Eliot Miranda氏が新たに手がけたCogVMと呼ばれる次世代仮想機械では同機構も取り入れられ従来より5-10倍の性能向上を果たしている。 Squeak環境にはSmalltalkとは別にSqueak eToys(あるいは Etoy、SqueakToysなど)と呼ばれるプロトタイプベースオブジェクト指向プログラミング言語環境に近い仕組みを持つ非開発者向けプログラミング環境(タイルスクリプトシステム、あるいは単にスクリプトシステムと呼称)が実装されている。Morphモーフ)と呼ばれる可視化適した機構組み込んだオブジェクト対し、その属性動き、色、形、振る舞いなど)を変化させる手続きを、パネル状のパーツドラッグ&ドロップ組み合わせ表現できるこうした特徴から同スクリプトシステムは、プログラミング未経験者のほかに、キーボード扱い馴れていない低年齢層ユーザーにも容易に扱うことができる。アラン・ケイ長年共同研究者であるキム・ローズらは、この機構低学年向けのコンピュータ・リテラシおよび自然科学教育活用できることに早くから目を付け米日独での教育機関との共同プロジェクト立ち上げてその高い教育効果示しつつある。

※この「環境と言語」の解説は、「Squeak」の解説の一部です。
「環境と言語」を含む「Squeak」の記事については、「Squeak」の概要を参照ください。

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