現在のハードウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 07:26 UTC 版)
現在流通しているほとんどの速記キーボードは、タイプライターやPC用のキーボードよりもコンピュータとの共通点が多くある。ほとんどがマイクロプロセッサを内蔵しており、個々のキーごとに感度を調整できるものまである。これらは、ユーザー固有の辞書を使用して内部表現型から文章に反訳する。内蔵画面はそれほど大きくない。通常、SDカードなどのフラッシュメモリに当日の仕事を保存する。限られた速記者しか使われないステノタイプは年間わずか数千台しか販売されていないため、その市場規模の小ささから価格も高価格を維持している。一例を挙げると、2013年時点でステノグラフ社がかつて販売していたWaveの学習用モデル(速記学校でタイピングを学習するためのモデル。機能を限定させることで価格を低く抑えている)ですら約1,500ドルで、一線で活躍するプロが用いるルミネックスやディアマンテなどのハイエンドモデルに至っては約5000ドルに達する。発売から10〜15年経った旧機種は中古市場において350ドル以上で取引されている。 Open Steno Project は、 Ploverを始めとした無料のオープンソースソフトウェアや安価なオープンソースのハードウェアを開発している。Ploverは、Nキーロールオーバーを備えた直交配列のキーボードに特化されており、一般的なキーボードによる同時押しの状態をStenotypeのコードに変換する。
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