現代の目地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/24 15:42 UTC 版)
目地に関しては、外装(建物外部の仕上げ)と内装(建物内部の仕上げ)とで意味合いが異なってくる。 外装の場合 風雨の浸入を防ぐためにも隙間があってはならない。石・煉瓦・タイルの場合はモルタルを目地とするのが普通だが、経年変形を吸収するために「シーリング」と呼ばれる弾力性のある合成樹脂を充填することが多い。近年、外壁などを2重壁にして外側の目地を充填しないやり方もある。金属・ガラスなど硬質材 目地も同様にシーリングを用いる。 コンクリートの場合 目地状の溝を掘りシーリングを充填しておくことで、経年変化で伸縮した際にできる亀裂はシーリング処理された溝の底に誘発される。これを「クラック誘発目地」という。 コンクリートの熱膨張や地震などの外力を逃がすために、一定単位ごとに切り離して設置する物は「伸縮目地」もしくは「エキスパンションジョイント」という。 モルタル・漆喰など乾燥後硬化し弾力性を持たない材料 コンクリート同様亀裂を誘発させる目地を設ける。 内装の場合 風雨のような条件が無いが、躯体は伸縮するためシーリングが併用されることもある。機能的には必要ないが、意匠的な意味で付けられる目路は「化粧目地」という。
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