現代の和声
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:47 UTC 版)
現代(ここでは20世紀初頭~現在21世紀)においては、20世紀初頭に調性が崩壊し、新ウィーン楽派による無調の音楽が出現した。これに対しバルトークは「中心軸システム」、ヒンデミットは独自の理論による「拡大された調性」を使い、中心音の調的支配力の中で12音の半音階を駆使した。オリヴィエ・メシアンは旋法と色彩を対応させた独自の和声法を展開した。そのほか手法の面において様々な試みがなされていて、例えば、複調、多調、多旋法、移調の限られた旋法、十二音技法、音列作法、雑音、微分音や非平均律などが挙げられる。これらは必ずしも和声の手法のみを指すものではなく、実際の楽曲では対位法や非対位法・非機能和声法・色彩和声法等が融合している。 それぞれの手法・楽曲にはその場その場の和声法が存在しており、その理論を統一して語ることは極めて困難である。またこれらを総合して音響作曲法とも言われる。その直接の始まりは調性崩壊からと言われ、また電子音楽の影響を多分に受けている。現代の音楽の和声は一人一派であることを証明した教本はある。
※この「現代の和声」の解説は、「和声」の解説の一部です。
「現代の和声」を含む「和声」の記事については、「和声」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から現代の和声を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から現代の和声 を検索
- 現代の和声のページへのリンク